就職か大学院か?迷う人に伝えたい5つのこと【就活したくない人必見】

「大学院に興味はあるけど、自分が向いているのかわからない…」

「まだ就活はしたくない…大学院に進学もあり…?」

就職か大学院か、迷う方は多いと思います。

ぎぃぬ

この記事を執筆しているぎぃぬと申します。

そんな私もあなたと同じ大学生の頃、大学院へ進学するかとても迷いました。

私は大学卒業後にそのまま大学院の修士課程へ進学、2年間で医科学修士号を取得、現在は大学病院に勤めています。

「大学院って大学とどう違うの…?」

「大学院を修了するメリットは?」

自分の進路なので、進学後に後悔したくありませんよね…。

この記事では、大学院進学に対する疑問や悩みを解決していきます!

こんな方は読むべき!
  • まだ就活はしないで自分のキャリアと向き合いたい
  • 大学院ってどんなところか知りたい
  • 大学院への進学も候補だけど自分でも大丈夫なのか不安がある
  • 卒業後のキャリアについてよく考えたい
ぎぃぬ

この記事を最後まで読んでいただければ、大学院のことをしっかり理解できるようになると思います。

ぜひ最後まで読んでくださいね!

Contents

なぜ大学院へ進学するのか?

道

そもそも大学院ってどんなところ?

ひとことで言うと、大学での知識をさらに深め、各分野での研究活動をする場所です。

研究活動というと少し難しそうな印象だと思います。

ぎぃぬ

私も大学生の頃は、大学院のイメージがかなりぼやっとしていました。

「なんとなく研究して勉強するのかな〜」くらいに

結論、大学院とは指導教授のもとで研究や学会発表、論文執筆について学ぶ。

(授業やバイトもしながら…。)

ざっくりとこんな感じです。今はとりあえずそんな認識で大丈夫です!

大学院への進学率は?

文部科学省によって行われた令和元年度学校基本調査より、大学生の11.4%が大学院へ進学していると集計されています。

ぎぃぬ

大学生の10人に1人です。皆さんはどう感じたでしょうか?

僕自身、調べていて「意外と多いな!」と感じました。

大学卒業者の主な進路状況
(図表引用:文部科学省 令和元年度学校基本調査)

上の図は平成31年度に卒業した大学卒業者の主な進学先を経年的に示したグラフです。

このグラフからわかるように、大学院への進学率は10年前と比較して減少しています。

ここで重要なのは、大学院に行く人が少なくなっている、と言う点。

つまり、「大学院へ進学することで貴重な人材になれる」ということです!

ぎぃぬ

学位(修士や博士号)やさまざまな資格は、一度とってしまえばその後の就活転職活動にかなり有利に働きます。

私がおすすめする院生に特化した就活サイト【アカリク】です!

気になる方はぜひチェックしてみてください。

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アカリクについてはこちらの記事でも詳しくまとめています。

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すでに大学院への進学に傾きつつあるのであれば、学部生から登録しておいて損はないでしょう!

大学院進学のメリット3選

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大学院を卒業することのメリットは学位の他にもたくさんあります。

そのなかでも私が実際に経験して感じた大学院進学のメリットを3つ、厳選して紹介します!

修士号(マスター)もしくは博士号(ドクター)の取得は、研究する際にはもちろん、就活や転職の際の大きなアドバンテージになります。

そのほかにも目には見えないメリットが多くあります。

1. 有益な人脈ができる

社会人になると職場での交友ができるため、大学生の時よりも人脈は広がります。

加えて学生の頃の友人とも交友を持っていれば、交友関係で苦労することは少ないと思います。

しかし仕事上の付き合いとしてはどうでしょうか。

「この人みたいなキャリアを歩んでいきたい」

こんなふうに思える人はあなたの周りに何人いますか?

就職先でそのような人に出会っている人は運がいいと思います。

しかし実際にそのような環境がある企業に就職するのは難しく、狭き門となっています。

その反面、大学院では仕事上有益な人脈ができる可能性が非常に高い環境にあります。

指導教授はもちろんのこと、大学院生の同僚や先輩、共同研究者の方、企業の方々などさまざまです。

特にその分野のエキスパートが集まっているわけですから、卒業後の就職活動や転職活動の際にも有利に働くことが多いです。

今後の人生において有益な人脈ができることは、大学院進学のメリットのひとつ!

2. 論理的思考が身に付く

大学院は研究をするところ、と先ほどお話ししました。

研究というと、一人で黙々と…といったイメージの方は多いと思います。

しかし実際、一人で研究はできません。

研究過程の中で、さまざまな人と議論をしながら進めていくことになります。

そこで大切なことは、いかに論理的に話が進められるか、だと思います。

研究内容や結果は正直どうでもいいです。(学位論文はそうもいきませんが…)

自分の考えていることや先行研究での結果を社会情勢などを考慮し整理して、かつ論理的に相手に伝える。

一見とても難しそうに見えますが、このような論理的思考が勝手に鍛えられるのが大学院です。

ぎぃぬ

私の経験上、大学院卒の人たちは論理的思考の質が非常に高いと思います。

論理的思考が身につくことは、今後社会に出ていく上でなによりの価値に!

3. 就職した人には得られない業績が早くできる

所属する大学院の研究室にもよりますが、在学中に学会発表での受賞英語論文の執筆が可能です。

「学会発表って難しそう…」

「正直、英語が苦手だから僕にはできないかも…」

こんな風に思ってしまうのも無理ありません。

ぎぃぬ

実際私も英語が苦手で、英語で論文執筆なんて無理…と思っていました。

ですが英語の勉強と執筆のコツを習得した結果、2年間の間に英語論文を2本書きあげ、医学雑誌に掲載されています!

ですがやる前から自分の限界を決めてしまうのはもったいないですよね…。

プレゼンテーション力や英語力は学習次第でなんとでもなりますし、今は便利な時代でオンラインでの講習なども豊富にあります。

何事にも言えますが、まず始めてみることが大切です!

アプリ学習とセットでお得になります!

これらの業績や英語力は就職してからと習得しようと思っても時間と労力が必要ですから、大学院の在学中に是非とも得ておきたいところです。

ちなみに、学会発表で受賞すると副賞として5千円〜数万円ほど貰えることがあります!

就職したほうがいい人の特徴

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大学院進学のデメリット

ここまでは大学院のメリットについてお話ししてきました。

「大学院の魅力はわかったけど、お金を払っていく場所だから進学してから後悔したくない!」

そんな声があることもわかっています。

ここからは、大学院進学のデメリットと向かない人(=就職に向いている人)についてお話ししていきます。

まずデメリットとしては下記のようなものが挙げられます。

大学院進学のデメリット
  • 学費がかかる
  • 収入が少なく安定しない
  • 社会人経験が遅くなる、もしくは積めない
  • 多くの時間と労力が必要
  • モチベーションが低くても研究をしなければならない時がある(特に修論提出の間際)

こんなところが考えられます。

社会的地位の確立には遅れが出るのも事実です。

大学院進学に向いていない人(そのまま就職した方がいい人)

これらを加味した上で、大学院進学に向かない人とはいったいどんな人でしょうか?

大学院進学に向かない人とは?
  • 金銭的に余裕がない人
  • 今すぐに社会人経験を積みたいと考えている人
  • モチベーションが低い時は全く何もやりたくない人

モチベーションは、在学期間を考えると修士課程で2年間、博士課程までで計6年間維持していく必要はありません。

私の経験上、モチベーションが落ちてる中でもほんの少し作業ができる人であれば、全く問題ないと思います!

大学院へ進学したいけど金銭的に余裕がない場合

「でも私は金銭的に大学院に行く余裕なんてない…」

そんな「金銭的に余裕がない人」に当てはまった人には朗報があります。

大学院生は大学生と同様に、日本学生支援機構の奨学金制度を受けられます。

詳細な説明は省略しますが貸与型と給付型があり、申請すれば簡単に通るのは貸与型です。

貸与型奨学金では月5〜12万円を安定して受け取ることができるうえ、第一種だと返済時の利子がないので使わなければそのまま返すことができます。

ぎぃぬ

私も貸与型奨学金(返済利子なし)を申請し全額免除となったため、結果として大学院在学中に約100万円を収入として得ることができました!

このように奨学金を借りつつも、研究の業績を貯めて全額免除するといった道もあります!

大学院生のバイトについてご紹介しているこちらの記事では、私が実際に獲得した奨学金の免除方法についても解説していますので、気になる方はご覧ください。

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大学院での生活の実情【研究・収入】

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それでは実際に大学院生がどのような生活を送っているか覗いてみましょう。

大学院生の1日のスケジュール例

大学院生は主に研究、授業、バイトに時間を費やします。

研究と授業は大学院生として学ぶための時間、バイトは収入のための時間ですので、どちらもなくてはなりません。

ぎぃぬ

医療系の大学院に進学した私の場合は下のようなスケジュールでした。

医療系大学院生の1日のスケジュール例

7:30~8:30 起床・準備

8:30~12:30 バイト(病院勤務)or 授業 or 研究

12:30~13:30 昼食

13:30~17:00 バイト(病院勤務)or 授業 or 研究

17:00~18:00 夕食

18:00~19:30 授業

19:30~22:00 研究

22:00~0:30 自由時間

0:30~7:30 就寝

研究室や学ぶ領域によって異なりますが、概ねこのようなスケジュールだと思います。

私の場合週3-4日はバイト、その他は研究日や休日として自分でスケジュール調整をしていました。

研究やバイトの合間に授業が入るため、大学生と比べると忙しいと感じます。

そのため、「いかにスキマ時間を活用できるか」が重要になってきます。

忙しい大学院生におすすめのバイトが知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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ざっくりまとめると、大学生よりも授業は少ないが、その分研究が予定されているといった感じです。

研究の流れ

研究の流れに関しても、研究室によってさまざまです。

そこでこの記事では、私が所属していた研究室(医療系)での研究の流れを簡潔に説明していきます。

  1. 研究テーマについて指導教授と相談、会議を行う。
  2. おおまかに決まったテーマに関する先行研究を読み漁る。
  3. 実現可能かどうかを指導教授と相談し、研究方法について決める。
  4. 実際にデータを集める、整理する。
  5. 整理されたデータを解析し、研究結果について指導教授と話し合い、考察をしていく。
  6. 学会発表や論文執筆などの成果物にしていく。

かなりざっくりと書きました。

⑥まで行くと、メリットで挙げた業績につながっていきます。

先ほども話しましたが、研究の流れは研究室によってさまざまです。

そのため大学院進学の際には「研究室選び」が非常に重要になってくるのです!

研究室の選び方については、こちらの記事をチェック!

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ぎぃぬ

私は研究室選びに成功した?ため、修士課程の2年間で学会発表を5回(うち海外で2回2本の査読付き英語論文の執筆ができました!

特に取り柄のない私がここまでの業績ができたのも、研究室選びがうまくいったおかげだと思います。

論文の楽な読み方も紹介しています。

ぜひこちらの記事も併せてご覧ください!👇

大学院生の収入源【おすすめバイトも紹介】

社会人として働きながらの大学院生は別ですが、大学生から直接進学すると収入はバイトを頼るしかありません。

大学院生にとっておすすめのバイトについて、下記にまとめてみました。

  • TA(ティーチングアシスタント)
  • 研究分野に関連するバイト(私の場合は病院勤務)
  • 在宅でできるバイト

まずTA(ティーチングアシスタント)ですが、大学生の授業のサポートをする仕事です。

大学構内でできますし、最近ではオンラインでの参加もできます。

さらに時給換算で2,000円〜4,000円と高時給になるため、時間を確保したい大学院生にとっては好条件が揃ったバイトと言えますね!

その他、研究分野に関連するバイトをすれば、就職した同級生と同様に専門的な知識を実践で養えることでしょう。

また移動時間が惜しい人には、在宅でも作業できるWebライターやプログラミング、データ入力のバイトもおすすめです。

ぎぃぬ

専門知識を活かすバイトなら、ダントツでココナラがおすすめです。

自分の専門知識を商品として出品する感覚です。

まずは登録して、どんな知識が求められているのか探してみましょう!

まずは無料で登録から!

収入として頼りにできるように、早めに準備しておくと良いと思います!

さらに下の記事では、忙しい大学院生に特化したおすすめバイトもご紹介しています。

こちらの記事も併せてご覧ください!

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大学院卒後のキャリア形成【就職組と差をつけるには?】

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ここまで大学院のメリットや大学院での生活についてお話ししてきました。

そんな大学院ですが、修士課程(博士課程前期)で2年間、博士課程(博士課程後期)で4年間が在学期間です。

では学位を取得した後、大学院生はどのような進路を選んでいるのでしょうか?

この記事を読んでる方には少し早いかもしれませんが、大学院を卒業した後のキャリアについてもお話しさせてください。

大学院(修士課程)を卒業したら?

先ほども引用させていただいた令和元年度学校基本調査によると、修士課程を卒業した78.6%が就職しており、博士課程への進学率は9.5%となっています。

修士卒業者の進路状況
(図表引用:文部科学省 令和元年度学校基本調査)

ほとんどの大学院生が就職を選択しており、博士課程への進学率も低下傾向にあります。

キャリアについては研究分野によって大きな違いがあると思いますが、ほとんどが就職している現状を見ると、やはり博士課程の進学には希少価値があります。

また博士課程への進学は、将来におけるキャリア形成において大きなメリットがあります。

それはPhD(通称ドクターと呼ばれる)の学位を取得できることです。

PhDを取得すると、研究者として生計を立てていく第一歩を踏み出せます。

大学の教授はPhDを持っていないとそもそもの応募資格がないですし、科研費(国が研究のための資金補助をしてくれる制度)へ研究代表者としての応募ができません。

このように、研究職のキャリア形成には博士課程への進学は必須となっています。

ぎぃぬ

私の場合は博士課程と就職それぞれのメリット、さらには自分のライフプランを考えた上で「就職」という選択をしました。

人によって価値観はさまざまですので、よく考えて選択してください!

大学院生の就活は早めから準備するべし

博士課程への進学を選択しない場合、ほとんどの方は就活をすることになります。

では大学院生の就活は、大学生とどう違うのでしょうか?

企業への就職を目指す場合、修士1年目(博士3年目)が大学3年生、修士2年目(博士4年目)が大学4年生と同じスケジュールになると思って良いです。

就活サイトのリクナビでは、6月からインターンの応募が開始しています。

つまり、入学して2ヶ月でインターンの応募をするのです。

かなり早いと思いますが、企業への就職は「情報をいかに早く集めるか」が勝負だと思います。

就活に不安な方は、周りよりも早めの登録がおすすめです!

翌年の3月あたりから本採用の情報が公開されるため、やはり早め早めの準備は大切です。

まずは早めの登録から!!

もっと詳しく知りたい方、院生の就活について詳しく解説しているこちらの記事も参考にどうぞ!👇

大学院生におすすめNo.1の就活サイト、アカリクについて詳しく知りたい人は、こちらの記事も併せてどうぞ!

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まとめ

この記事では大学院への進学に対する悩みや疑問、就職との違いについてまとめました。

大学院進学のメリットや大学院生活の実際、さらには卒業後のイメージを持っておくことが大切だと思います!

進学に傾いている人は、こちらの記事も参考になります。

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進学後の収入源が気になる方は、大学院生におすすめのバイトもご紹介してます。

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早めの就活準備をしておきたい学生さんは、こちらの記事も参考になります。

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ぎぃぬ

よく吟味をした上で自分にとって後悔しない選択をしたいですね!

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。