「論文の検索ってどこのサイトからするのがおすすめ?」
この記事では初めて論文検索をする初学者の方に向けて、論文検索におすすめの無料サイトを3つと、その使い方について詳しく説明します!
この記事を読むことで、論文を検索したことがない初学者の方でも、今すぐに質の高いお目当ての論文に出会うことができるようになります。
5分ほどで読める内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
無料で使える論文検索サイトのおすすめ3選

ここでは、検索元がしっかりしているサイトを3つ厳選してご紹介します。
3つを簡単に比較したので、まずはこちらの表をご覧ください。
論文検索サイト | 対応言語 | 掲載論文数 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
① PubMed | 英語のみ | 3,300万件以上 | ★★★★★ |
② Google Schalor | 英語・日本語 | 約2億件 | ★★★★★ |
③ CiNii | 日本語のみ | 2,300万件以上 | ★★★☆☆ |
英語も頑張れば読めるあなたは、PubMedかGoogle Scholarがおすすめです!
また、過去の記事で英語論文を簡単に読む極意を説明しています。
こちらもぜひ参考にしてみてください!
1. Pub Med
まずご紹介したいのが、「PubMed」です。

米国National Library of Medicine (NLM) の National Center for Biotechnology
Information (NCBI) が作成した論文のデータベースで、1946年〜の論文が無料で掲載されています。
世界の医学論文を探すには間違いなくPubMed一択です!
詳しい使い方は記事の下で説明していますので、ぜひご覧ください。
2. Google Scholar
続いてご紹介するのが、「Google Scholar」です。

Googleに掲載されているコンテンツから、論文のみを限定して検索してくれるサイトになっています。
そのため分野問わず検索することができ、論文掲載数が群を抜いて多いことが特徴です。
また、Googleが管理していることもあり、Google Cromeの拡張機能やPaperpile、Googleドキュメントといった連携機能も豊富にあります。
論文検索のみならずその後の文献管理や論文執筆を考えると、Google Scholarを使えるようにしておけば間違い無いと思います。
3. CiNii
3つ目は日本語での論文を検索することができる、「CiNii」のご紹介です。

国立情報研究所が管理するデータベースとなっていて、論文の他にも本や研究プロジェクトの検索も可能です。
ただ日本語の論文しか扱っていないため、検索した論文の質が比較的低くなってしまうことがデメリットです。

必ずしもそうでは無いかもしれませんが、いい論文は世界中の多くの人が読めることが前提で書かれています。
つまり、共通言語=英語で書かれているのです。
そのため、最終的には「英語で書かれている論文から探すクセ」が身につくと良いと思います!
ですが、多少質が落ちてしまっても、まずは日本語で論文を読むことに慣れることも大切です。
その点でCiNiiは特に初学者の方におすすめの検索サイトです!
Pub Medの使い方

ここからはおすすめしたPub Medの具体的な使い方をお伝えします。
検索ページの見方
検索ページは下のように、検索窓が大きくあるシンプルな作りになっています。

まず初学者の方は、この検索ページをお気に入り登録、またはブックマークしておくと良いと思います。
探したい論文を検索するには【キーワードを入力】
では具体的に検索するにはどうすればよいでしょうか。
例えば、「新型コロナウイルス」と「メンタルヘルス」に関する情報が欲しいとします。
その場合は、先ほどの検索窓に「”covid-19″ AND “mental health”」と入れて検索します。

すると下のように、1万7千件の論文がヒットしました。かなり多いですね。

さらに、Sorted by: Most recentとなっており、最新の論文から順に掲載してくれていることがわかります。
このように、検索したい単語を””(ダブルクォーテーション)で囲むとキーワード認定され、ANDでキーワード同士を組み合わせることができます。
基本はこのやり方で十分です。
今回の例は、かなり大きなキーワードで検索したため、ヒット数も多くなってしまいました。
そのため実際に検索する際は、さらにキーワード数を増やすか、より具体的な単語を入れると良いでしょう!
【PubMed限定】使い勝手のいいオプション機能
ここからは、実際にPubMedを愛用していて、使い勝手の良いと感じた機能についてご紹介します。
- PMID
- Google Crome拡張機能
PMID
まずは、PMID(PubMed ID)です。

赤枠で囲っている部分を指します。
このPMIDは、論文のシェアをしたい時にかなり有用になります。
論文をシェアしたい時、いちいち論文のタイトル全文を送っていては手間になり場所をとりますよね。
そこでPMIDの出番です。

シェアされたPMIDをPubMedの検索窓にいれることで、該当論文を一発検索できます!
論文のシェアをしたい時に、ぜひ使ってみてください。
Pubmed Impact Factor 【Google Crome拡張機能】
続いてGoogle Cromeの拡張機能、「Pubmed Impact Factor」です。
これは非常に便利で、探した論文の質が高いかどうかをすぐに判断したい時に使えます。
こちらの拡張機能の検索画面から、「Pubmed Impact Factor」をダウンロードします。
ダウンロードすれば、特に何もせずに下の赤枠のような「IF: ~」の表記が出てきます。

この数値が高いほど、論文の質が高い、ということになります。
論文を探すことに慣れてきたら、次は探した論文の質もチェックするように心がけましょう!
ですが一概にIFが低いから研究として劣っている、というわけではありません。
しっかりと研究の中身を吟味して、自分で判断する力も大切です。
では英語で書かれている論文から、「研究の中身」を読むにはどうしたら良いでしょうか?
初学者でもしっかりと論文を読みたい方は、下へ読み進めてみてみましょう!
英語論文が簡単に読める、”最強”の方法とは?

論文検索におすすめのサイトは以下のの3つでした。
- Pub Med
- Google Scholar
- CiNii
上の二つは英語論文が多数ヒットするサイトです。
「英語論文は苦手だから読みたく無い…」
そんな声があるのは百も承知です。

私も最初は英語論文に苦手意識を持っていました。
ですが、AIに頼って楽に読む方法を見つけてからは全く苦じゃなくなりました!
そんな私が愛用している、初学者でも安心して英語論文を読める方法を下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、なるべく楽をして読むことをおすすめします!
まとめ
この記事では、初学者の方が論文検索する時におすすめのサイトを3つご紹介しました。
やはりおすすめはPubMed一択ですね。
初学者の方は、併せて英語論文の読み方についてまとめている下の記事も参考にしてみてください!
また、大学院進学に興味のある方は、下の記事も参考になります。
ぜひ参考にしてみてください!
この記事を執筆しているぎぃぬです。
私はこれまでに数本の論文執筆に携わってきました。そんな私が今でも愛用しているおすすめの論文検索サイトを3つ厳選しています。
初学者の方にもわかりやすいように画像をつけながら説明していくので、ぜひ最後までご覧ください!