【100万円】貸与型の奨学金を全額免除にできる確率とは?全額免除者が徹底解説

この記事では、貸与型の奨学金を全額免除する方法と、実際に全額免除を勝ち取った私の経験を踏まえて、全額免除にできる確率についてお話ししたいと思います。

貸与奨学金とは、無利子で貸与される奨学金のことで、修士課程で月額5万円または8.8万円、博士課程で月額8万円または12万円を選ぶことができます。

※支給期間は標準修業年限内となっています。

この貸与奨学金を返還する必要がなくなるのが「全額免除」です。

ぎぃぬ

私自身、修士課程2年間で借りた105万6000円の奨学金を全額免除することができました

つまり、実質的に105万円の収入を得たことになります。

ではどのように免除に至ったのか、その条件など詳しく解説していきます!

Contents

1. 貸与奨学金を全額免除できる条件とは?

貸与奨学金の全額免除を受けられる条件は、「優れた業績による」ことです。

具体的には以下のようなことが評価対象となります。

・著名な学会や専門誌での発表実績
・優れた論文執筆実績
・特許の取得
・コンテストでの入賞実績
・研究室でのリーダーシップの実績
・TAやRAとしての活躍など

つまり、研究での業績が優れていれば、全額免除の可能性が高くなるということです。

ただし、どの程度の実績であれば免除になるかは一概に言えず、大学や研究科によって判断基準が異なります。

2. 100万円以上の全額免除を勝ち取った私の体験談

私は修士課程2年間で105万6000円の奨学金を借りていました。

免除の申請に向けて、以下の実績を重ねることができました。

実際の実績一覧

・国内学会での発表4回
・国際ジャーナルへの論文投稿2本
・海外学会での発表1回
・研究室の実験補助やゼミの運営補助など

これらの実績を評価いただき、無事に全額免除を勝ち取ることができました。返済する必要がなくなったことで、実質105万円分の収入を得たことになります。

免除の申請時期は大学によって異なりますが、私の場合は修了予定年度の1年前の9月に申請を行いました。大学からのヒアリングなどを経て、翌年の3月に免除が認められたという流れでした。

3. 全額免除の難易度と確率

実際のところ、全額免除を勝ち取るのは非常に難しいと言わざるを得ません。

免除の基準は各大学によって異なりますが、おおむね以下のような実績が求められます。

・主要な国際ジャーナルへの論文掲載が1本以上
・国内外の学会での発表経験が複数回
・研究室内での実績が優秀(賞の受賞歴や教育支援業務での活躍など)
・特許出願やソフトウェア開発などの副次的な成果物がある

優れた実績を残せるかどうかは、自身の研究分野や指導教員、研究環境などによって大きく左右されます。

10人中1、2人くらいの割合でしか全額免除には至らないのが現実です。

しかし、そのようにいっても半額免除されれば50万円の収入となり、大きな金額です。

また、優れた成果を残せば入学料免除や奨学金の給付採択など、さまざまな形で支援を受けられる可能性もあります。

4. 全額免除を目指す大学院生へのアドバイス

全額免除を目指すからには、早期から計画を立てて実績を重ねていく必要があります。具体的には以下のようなことを心がけましょう。

・年間の発表や執筆計画を立てる
・学会発表の機会を積極的に作る
・指導教員に期待を伝えて支援を求める
・TAやRAなど研究以外の活動も意識する
・奨学金や賞の公募情報をこまめにチェック

私の体験からすると、全額免除を勝ち取るには以下の3点が大切だと感じています。

(1)国内外を問わず積極的に論文を投稿・発表する
(2)指導教員との密なコミュニケーションを取り続ける
(3)研究だけでなく学内での積極的な活動を心がける

無論、研究成果そのものが何より重要ですが、実績を形にしていく姿勢も評価のポイントになります。

研究に加えてその他の活動にも力を注ぎ、多方面から評価されるようにしましょう。

5. まとめ

大学院生にとって、貸与奨学金の全額免除はゴールデンチャンスと言えます。

私のように実質105万円の収入を得ることができれば、経済的にも大きな支えとなるでしょう。

ただし、全額免除を勝ち取るには高いハードルがあり、優れた実績が必要不可欠です。

研究に加えて論文執筆や学会発表、各種賞への応募、教育支援活動など、さまざまな面での活躍が求められます。

確率は決して高くありませんが、諦めずに実績を重ねていけば可能性は十分にあります。

ぜひみなさんも全額免除に向けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。